Jenkinsを使ってみる。
「Android開発してみたい」と前回のエントリで呟きましたが、ただやるだけではつまらないのでCIツール「Jenkins」を使うことにしました。
そして今回Jenkinsを使うため「Track Lightning」というプロジェクト管理ツールを活用します。
「Trac Lightning」はTrac,Subversion,Jenkins,Mavenなど数々のプロジェクトで採用されたツールをワンパックで提供し、
且つインストールと同時にそれらを自動連携してくれる非常に優れたプロジェクト管理ツールです。
とりあえず「セットアップ完了→サンプルをビルド→スケジューラで定期ビルドの設定」までの流れをざっと自分なりに覚書。
■TracLightningをインストール
1:ここからダウンロードする。
http://sourceforge.jp/projects/traclight/releases/
2:ダウンロードしたexeを実行。
3:コンポーネントの選択で二つのチェックを外さない。(今回の主目的はJenkinsなので)
↑チェックはつけたまま
4:後は次へ次へと進む。インストール完了を待つとDOS窓が開いて更にインストールが続くのでこれを待つ。
5:DOS窓が閉じ、TracLightningセットアップウィザードが完了したら再起動して終了。
■TracLightningを起動してJenkinsのダッシュボードへ
1:全てのプログラムから「Trac」→「コマンドプロンプトから実行」を選択。
するといくつかDOS窓が開き,Jenkinsなどがコンソールモードで起動する。
2:TracLightningデフォルトのサンプルプロジェクトへアクセスする
http://localhost/trac/SampleProject
3:左列の下にある女性のアイコンを選択し「username:admin」「pass:admin」と入力。
するとJenkinsのダッシュボードへ。
■Jenkinsでプロジェクトをビルドしてみる
今回はサンプルプロジェクトをビルド。
ダッシュボードのこの部分(ビュー)を操作する。
1:一番右の時計と再生マークが合体してるアイコンをクリック。するとビルドが開始する。
2:ダッシュボード左下のビルド実行状態を監視。「ビルド中」はその意味の通り。ビルド完了すると「待機中」へ。
(ビルド経過はコンソール出力で追う事が出来ます。)
3:ビルド結果のチェック
ビュー左部「S(Status)」欄丸印の色が
青→ビルド成功
黄→ビルドは成功したがテストは失敗
赤→ビルド失敗
(上記ビュー画像S欄上から下)
同時に最近行ったビルド結果の傾向を表す「W(Weather)」欄もチェック
晴→最近のビルドは成功
曇晴→最近のビルドは成功したり失敗したりで不安定
雷雲→最近の全てのビルドが失敗
(上記ビュー画像W欄上から下)
4:ビルドが失敗した場合の原因調査
コンソール出力があるのでそれを使用。
1:左側の「ビルド履歴」から結果を参照したいビルドをクリック
2:左側の「コンソール出力」をクリック
3:コンソール出力が表示されます。
■スケジューラ
ひとまず定期的にビルドさせてみる。
1:ビュー中央「ジョブ」から定期ビルドさせたいジョブを選択
2:左欄の「設定」を選択
3:右側の「ビルド・トリガ」より「定期的に実行」にチェックを入れる。
4:「スケジュール」欄に書式に従い希望のビルド間隔を記述。
書式については右側「?」マークからヘルプを参考に。
5:一番下の「保存」を選択し、完了。
■感想
ごちゃごちゃと色々な設定をしなければならないのかと思いきや、シンプルでした。
実際にAndroid開発で活用する場合更にプラグインを追加する必要がありそうですが
今回はJenkinsのセットアップとテスト稼動という題目なのでこの辺で。
■参考サイト
Trac Lightning Wiki
http://sourceforge.jp/projects/traclight/wiki/FrontPage